ストレプトカーパス Streptocarpus |
ストレプトカーパスはアフリカ原産のおよそ150種を含む大きな属で、Streptocarpus亜属とStreptocarpella亜属に分けられる。 2015年12月に発表された論文によれば 、すべてのアフリカ産イワタバコ科植物はStreptocarpus 属に統合された。この中で、従来のSaintpauliaはStreptocarpella亜属内の1セクションに移行された。したがって、新しい分類体系の中でSaintpauliaは、Streptocarpus, subgenus Streptocarpella, section Saintpauliaという位置づけになる。 この結果Saintpauliaという学名は無くなり、例えば、Saintpaulia ionanthaの新学名ははStreptocarpus ionanthusとなる。しかし、分類学的にはこのようになったとしても、セントポーリアという呼び名が使われなくなるわけではなく、広く親しまれてきたセントポーリアという呼び名が、園芸界では今後も使われ続けることは間違いない。 (Nishii, Kanae et al. 2015. Streptocarpus redefined to include all Afro-Malagasy Gesneriaceae: Molecular phylogenies prove congruent with geographical distribution and basic chromosome numbers and uncover remarkable morphological homoplasies. Taxon64(6): 1243-1274) また、同じグループの研究者によれば、アジア産のストレプトカーパスとされていた4種類の内、少なくとも2種ははDamrongia属に移される。 Streptocarpus orientalis →Damrongia orientalis、Streptocarpus clarkeanus→Damrongia clarkeana (Puglisi, Carmen et al. 2016. Generic Recircumscription in the Loxocarpinae (Gesneriaceae), As inferred by Phylogenetic and Morphological Data.) Streptocarpus亜属:茎がないタイプで形態的に3つのグループに分かれる。 1葉種 Unifoliate:子葉の一枚だけが生長して本葉は発生せず、開花結実後に枯死する(1稔生)。 寡葉種 Plurifoliate :多年生だが葉の発生が遅いため、葉数は通常1−3枚程度。 ロゼット種 Rosulate :多年生で沢山の葉が叢生する Streptocarpella亜属 :茎が伸びるタイプ。 |